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精神科ビギナーズ・テキスト 三訂版

精神科ビギナーズ・テキスト 三訂版

編著
吉浜文洋(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科教授)
角谷広子(医療法人みずき会芸西病院看護部長)
監修
日本精神科看護技術協会
B5判 164頁 2色刷
定価(本体価格1,800円+税)
ISBN978-4-86294-022-3
2009年12月刊行

※著者の所属、肩書きは刊行時のものです。

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◆解説

好評を得ている『精神科ビギナーズテキスト 改訂版』が『三訂版』として装いを新たに刊行されました。現在の臨床により近く、目で見てわかりやすい内容となっており、自己学習や教育に最適な一冊です。

◆ポイント

①現在の臨床の現場により近く、目で見てわかりやすい内容!
②精神科初任者、看護補助者のための研修テキストに最適!
③精神看護学を学ぶ学生のフォローアップとして使えます!

◆内容構成

序章 精神科看護の“いま”をとらえ直す

精神科病院における「時間」と「希望」

吉浜文洋

PARTⅠ まずは患者さんを理解しよう

精神科で出会うこんな人,あんな人―心の奥にある本当の気持ちと願い

角谷広子

どのように問題を解決するか―体験から学ぶ

吉浜文洋

困った場面から探るケアの可能性

中村治郎・大室拓道

PARTⅡ 事例から見る 回復のプロセスと看護のポイント

統合失調症患者の回復のプロセスと看護のポイント

大室拓道

認知症患者の回復のプロセスと看護のポイント

吉浜スミエ

うつ病患者の回復のプロセスと看護のポイント

松岡裕美

境界性人格障害の患者の回復のプロセスと看護のポイント

松岡裕美

発達障害の子どもの看護のポイント

小山内 文

身体合併症をもつ患者の回復のプロセスと看護のポイント

畠山卓也

PARTⅢ おさえておきたい精神科看護のキホン

長期入院患者さんの看護

角谷広子

地域で支える看護

土屋 徹

精神科医療チームにおける専門職

天賀谷 隆

患者さんにとっての薬物療法

岡本典子

Ⅱ.薬物治療の変遷と看護

木村尚美

PARTⅣ 患者さんをとりまく社会的な理解と看護

制度・法律を理解しよう

吉浜文洋

法に基づく行動制限

吉浜文洋

精神障がい者をとりまく歴史を越えて

門屋充郎

 

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「時間」と「希望」がキーワード
本書の特徴は事例が多く紹介されていて,またその1つ1つがていねいに,わかりやすい言葉で書かれていることだろう。そのため,読者にはその情景が目に浮かび,体験者(筆者)の気持ちになれる。看護のポイントもよくおさえられていて,すぐに活用できる内容で自分なりの応用も考えられる。また必要最低限の制度や法律,薬物療法についてもおさえられている。挿絵などもあり読みやすく,内容はとても充実している。
前書きには「精神科看護の初心者あるいは看護学生を読書層として想定している」とあるが,精神科看護のベテランや,特に精神科へ興味を持っている他科の看護スタッフにも,ぜひおすすめしたい一冊である。
本書は,精神科看護の“いま”をとらえ直すキーワードとして「時間」と「希望」をあげている。これらの必要性を序章で述べて,PartⅠ~Ⅳまで,患者さんとの出会いに始まる体験者の事例や地域・社会で患者さんを支えるために必要な知識などが解説されている。以下,章ごとの内容を簡単に紹介したい。

新人看護師の視点から
PartⅠ「まずは患者さんを理解しよう」の章では,新人看護師が実際に精神科病院へ就職し,初めて患者さんと出会った場面が描かれる。
事例の中では,新人看護師が観察したこと・感じたこと・考えたことなどが事細かに書かれていて,患者さんの姿や表情,話した内容,問題行動に対応した先輩看護師の様子などが,筆者と同じ立場で読者に伝わる。自分が新人のころを思い返し「同じような体験をしたな」と懐かしくも感じられた。
病院に限らず,就職したばかりの新人のときは,不安・緊張がつきものであろう。職場で出会うスタッフやお客さんはいい人たちだろうか,職場環境はどうなのかなど,いろいろと考えてしまう。精神科においては患者さんを「怖い」と思ってしまい,悩むことも多いのではないか。ここでは,そんな新人の戸惑いやわからないこと,不安や困ったときの対応も示されている。問題解決の糸口になると同時に「自分だけではない」と安心できることだろう。

希望をもつきっかけに
PartⅡ「事例から見る回復のプロセスと看護のポイント」の章では,事例を通じて統合失調症,認知症,うつ病といった代表的な精神疾患の入院から退院までの経過を眺めることができる。患者さん・家族の様子,看護ケア・薬剤の内容まで細かく書かれていて,まさに「回復のプロセスと看護のポイント」を結びつけて学ぶことができる。
急性期から回復期へ向かうとき,患者さんは悪夢を多く見る。看護師は症状なのかどうか悩こともあるが,ただ見守ることも大切な看護ケアである。「お腹の中にピラニアがいるから退治してほしい」などは一見妄想の訴えに聞こえるが,実は身体疾患(イレウス)の症状を言いあらわしていた……など,各ケースの中で示されるポイントでは「患者さんの訴えには十分神経を集中させることが必要」ということが再確認できた。
私は慢性期閉鎖病棟に勤務しているので,患者さんが退院されることは多くない。入院が長期にわたると,いつしかケアもマンネリとなり患者さん・看護スタッフとも将来や日常,業務に希望がもてなくなることを感じている。しかしこの章に示された事例では,退院までのプロセスが細かく書かれていることで体験者の気持ちになれる。実際の現場でも活用することで病棟に変化が起これば,患者さん・看護スタッフが希望をもてるよいきっかけになるのではないだろうか。

退院後の患者さんの暮らし
PartⅢ「おさえておきたい精神科看護のキホン」の章では,精神科独特の社会的入院,地域・医療チーム,薬物療法がとりあげられている。
病棟に勤務をしていると,地域での患者さんの様子はあまり想像がつかない。ここでは地域における看護者の役割や他職種の存在・連携について簡潔にまとめられていて,退院後の患者さんの暮らしに何が必要なのかを知ることができた。
なお章の終わりには,これまた精神科病院独特の病棟文化がとりあげられている。患者さんを「○○ちゃん」と呼ぶことなど,いままでの習慣を「何かヘン」と考えるきっかけになるのではないか。
ベテランにも新たな気づきを
PartⅣ「患者さんをとりまく社会的な理解と看護」の章では,法にもとづく行動制限の必要性やその種類について解説されている。
看護者の意識が変わらなければ,行動制限を減少することはできない。いま私が勤務している病棟にも盗癖・多飲水で隔離をくり返している患者さんがいるが,それは「患者さんをコントロールの対象」と見なしていたからかもしれない。この章では「『(問題)行動』を人から切り離して考えることで,患者さんと看護者がパートナーシップのもと協働して問題に取り組む状況をつくりやすくする」と述べられているが,この一節は日々の看護を見直すきっかけになった。

自然と身についた病棟文化の中に違和感を見出すのは難しい。しかし本書は,読者にいろいろな気づきを与えてくれる。精神科ビギナーに限らず,ベテランにもご一読いただき,学びを深めてもらいたい。

財団法人井之頭病院 看護師
小澤秀之

※『精神科看護』2010年7月号より転載

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     

お詫びと訂正

2009年12月に発行になりました『精神科ビギナーズ・テキスト三訂版』において,以下の誤りがありました。執筆者及び関係者にご迷惑をおかけしましたことを謹んでお詫びいたします。

【執筆者一覧に追加】
關 恵子(せき・けいこ)医療法人和泉会いずみ病院認知症疾患治療病棟師長

 
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