編集こぼれ話

 「歩きまわられたりすると危険。目が離せない」「そもそも話が通じない」などなど、認知症患者さんへの対応に苦慮している看護師さんも多いのではないのでしょうか。また「ケアへの抵抗、暴言が多い」「できるだけ、穏やかに過ごしてほしい」「とはいえ、行動制限すればよいというものでもないだろう……」と、認知症ケアに対するモチベーションが保てなかったり、ジレンマを抱えている方もいることと思います。でも、ケアが変われば、患者さんも変わるはず。そうすることで、現場のみなさんも認知症ケアの考え方が変わると思います。原因疾患を知ることの重要性、適切な薬物療法、行動制限をしない病院の取り組み、訪問看護で支えていく実践など、各稿がいままでの認知症ケアを見直す際の参考になれば幸いです。読者の方が1人でも多く、今回の特集タイトルにつけた"目からウロコ"な体験をされることを、願ってやみません。