編集こぼれ話

 今回の特集は精神科外来がテーマ。聞けば,外来は「(子どもが小さかったりして)夜勤ができない看護師が……」「非常勤の看護師が……」というイメージが強いのだとか。でも,外来は地域で暮らす統合失調症の患者さん,多感な思春期患者さん,認知症の高齢患者さんまで,一日にもっとも多くの,さまざまな患者さん・ご家族がやってくる場所。外来は,地域と病院を結ぶ正面玄関であり,各病院の"顔"ともいえるのではないでしょうか。
 外来を訪れる方の中には,初めての精神科で緊張していたり,精神的に不安定でやりとりにひと苦労する患者さん・ご家族もいることと思います。そのような患者さん・ご家族を迎え入れるために工夫されたアメニティや機能,また看護師に求められる気遣いなどを紹介します。若者を対象とした「ひきこもり外来」や,うつ病などで休職されている方の復職支援をめざすクリニックでのかかわりなど,「新しい外来」の実践報告と合わせてお送りします。