「聞えない声」はどこに届くのか?

精神症状により,時に「意味不明な言葉」「声の固まり」に変えられてしまう患者の「語り」。それは,果たして「語り」といえるのか。そして,なぜ「語り」は語られ,医療者へと届けられるのだろうか。精神科臨床における「語り」について考察する。