編集こぼれ話

 今月は患者さん(ご家族)→病院→看護師さんの給料→ケアを通しての還元,という「病院で動くお金」をテーマに特集を組みました。診療報酬(算定要件)の解説,実際に患者さん・ご家族が支払う医療費の試算にはじまり,その対価としてのケアの価値を考えること,看護師がコスト意識をもつ必要性,予防を意識して苦痛・医療費・労働力を抑えるかかわりのススメなどを紹介しています。
  聞くところによると,いまは経営難に苦しむ病院も多いようで,倒産してしまったり,公立病院が民間に払い下げられることもあるようです。このような時代にあっては,看護師さんも「お金のことは医事課に聞いて」というわけにはいきません。
  コスト意識をもって,職場で電気やガスを節約することや,ふだん何気なく使っている備品の値段を意識することはもちろん大切なことです。しかしなんといっても,看護師さん1人1人が「自分のケアの価値」を考えることが,やがて病院の評判を高め,結果として多くの患者さんに利用してもらうことにつながるのではないでしょうか。