東日本大震災に寄せて

 2011年3月11日(金),午後2時46分ごろ,マグニチュード9.0を記録する東日本大震災が発生しました。地震の発生から1か月が経とうとする現在でも,死者・行方不明者の数は増えつづけており,被害状況の全容は明らかになっておりません。
  弊誌『精神科看護』では,急きょ今月号より「東日本大震災に寄せて」と題し,被害にあわれた各都道府県の現状を,被災された当事者よりご報告いただくことになりました。
  この災害から教訓を求めるのには,あるいはまだ時期尚早なのかもしれません。しかし,はからずもこの未曽有の災害の当事者となってしまった方々からの,さまざまな角度からの報告を紹介することで,「いま起きていること」,そして「私たちがこれからなすべきこと」が,いまより少しでも明確になれば幸いに思います。
  最後になりましたが,このたびの地震により亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りするとともに,被災されたみなさまに謹んでお見舞い申し上げます。