2011年11月号の表紙

 今月号の表紙で左右におかれた大小の円。ぼんやり眺めていると,ふっと医療者―患者さんの関係が頭に浮かんできます。2つの円を1つに重ねた場合,大円が小円を“抱え込んでいる”風にもとらえられますが,一方では小円を“中心”としてその周囲を大円が温かく包みこむようなイメージも同時に想起されます。
  今回の特集は「『当事者主体』で変わる服薬支援」。当事者自身,あるいは当事者の主体性を中心に据え,(幾分距離をとりながらも)その周囲を医療者・支援者が温かく包み,支える。そんなあり様に向けて精神科医療が一層進んでいくことを,心より願っています。