特集にあたって 編集部
|
【特集1】隔離・身体拘束は常にその是非が問われ厳しい目が向けられる。そのため,各病院においては隔離・身体拘束の実施に際し,その施行を適正なものにするためのさまざまな試みがなされるが,課題としてあるのが,「隔離・身体拘束のいたずらな長期化」という問題だ。行動制限は人が行うものである以上,〈解除の判断への自信のなさ〉〈解除後への漠然とした不安〉により解除の判断が遷延するということも臨床上では起こり得ることなのではないか。そこで特集①では「隔離・身体拘束を長引かせないための一手」と題し,隔離・身体拘束が長期化したケースに対してどのようなアプローチ・方略を経て解除までいたらしめたのか,各病院の取り組みを紹介する。 |