特集にあたって

編集部

 全国どこの病棟にもいるはずです。「精神科看護の経験は長く,その経験相応の看護技術もある。しかし,キャリアパスとしてマネジメントにも専門分野にも進む気はなさそう。もっといえば,チームになじんでいない,というよりなじもうとしていないのかも……」という看護師。言葉を選ばずにいえば,「あの人,少し接し方が難しいな……(いい看護をしているのに! 学びたいのに!)」と思われてしまいがちな看護師さん。今回の特集ではそうした看護師にスポットライトをあてました。
 冒頭記事は同僚・新人からみた「“つう”な看護師のスゴイところ」を6名の方にご執筆いただきました。あなたの看護もきっとみられていますよ。そのほか,“つう”なあなたの看護を協働に活かすことで何が生まれるのか,“つう”の看護師の“つう”な“技”を他者に伝えるために必須な言語化能力向上のためのトレーニング法,“つう”な看護師をチームに活かす管理術を紹介しています。
 “つう”な看護師がこれまで培った精神科看護のノウハウは,少々大げさに言えば,“宝”。その“宝”を,新人看護師はもとよりチームに“伝授”したり,“還元”できれば,そのチームの力は各段に向上するでしょう。今回の特集は,そうした看護師が「自分もここらで1つ,自分の意見を発信してみようか!」と思うことができる,その動機づけになるような記事がそろっています! あなたのチカラが必要です!