当事者の顔が見える身近な雑誌

 雑誌『精神科看護』を開くと,“やさしいほんわかした笑顔”が飛び込んでくる。そして,私自身がかかわっている“当事者の顔”を思い出す。「笑顔でいてくれているかしら?」「笑顔が曇ってないかしら?」。
  このように雑誌と現場の距離感が近いことが,この雑誌の魅力の1つである。つまり,読みながら自分自身の看護を振り返ることができ,最新の情報が手に入ると,看護の現場で活かしたくなる。もう少し詳しく知りたいと思ったときには,その人に会いたくなる。実際にその人がどのような場所でどのような活動を展開しているのか興味がわいてくる。そして実際に出会ってみると,その分野の新しい展開を示唆してくれる。
  地域で看護を展開している私にとっては,医療機関で行われている最新の看護の情報が手に入るし,地域での看護の工夫も手に入る,とっても身近な雑誌である。また,一緒に働く多職種も,この雑誌を毎月楽しみにしている。

東 美奈子さん
相談支援事業所ふあっと
精神科認定看護師(領域:退院調整看護)