特集にあたって 編集部
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「特集① 認知症高齢者の終末期・看取り」では,終末期における患者の身体的・精神的な変化が克明に記載されている。こうしたさまざまな変化を理解することは,終末期―看取りにおける家族ケアにおいて重要だ。なぜなら,その情報提供が家族のその後の選択に大きな意味をもつからだ。また,本稿での重要な指摘の1つが看取りに入った段階こそ「新たなケアの始まり」であるというもの。看取りという状況に至って,外部刺激に対して患者からの反応は少ないからこそ,「あなたたちのケアはOKですよ」という静かなメッセージを丹念に探り,濃厚なケアを提供することが求められる。 |