特集にあたって 編集部
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精神科看護師が精神科病院で,あるいは地域ケアの場面で,高次脳機能障害の患者さんを受け持つ機会もあると思います。そうした対象者とのかかわりの際,ともすれば情緒の障害・社会性の障害などの特性「のみ」をみて,「わけのわからない『問題行動』の多いやっかいな患者さん」というレッテルを貼り,場合によっては不適切なかかわりがなされてしまう可能性も捨てきれません。しかし,そうした対象者と向き合う看護師が,「高次脳機能障害の世界」を少しでも理解することができれば,そうした理解不足や不適切なかかわりを回避できるのではないでしょうか。これが,弊誌としてはじめて特集で高次脳機能障害を扱う動機です。 |