特集にあたって 編集部
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がんは日本における死因の第1位であり,生涯でがんにかかる可能性は男性の2人に1人,女性の3人に1人といわれています。過去には統合失調症患者はがんの罹患率が低いという話もありましたが,すでにそれも否定された話です。また,精神疾患とがんが併発した場合,精神症状などによって治療が困難なことも多いため,ケアにあたっては注意を要するでしょう。精神科病院においては入院患者が高齢化している状況もあり,がんを併発している患者をケアする機会が増えていくことが容易に想像できます。しかし,精神科病院でのケアには設備の問題に加え,転院にあたっても問題が起こりやすいようです。 |