2章 救急から急性期にかけてのケア技術
①精神科における救急時のケア技術
・精神科における救急時のケア
・精神科救急という概念
・救急時のケア
・事例-統合失調症患者の事例
東 修(市立函館病院看護局主査 精神看護専門看護師)
②急性期のケア-臨界期のケアを大切に
・急性期ケアの実際
③保護室におけるケア-保護室入室から退室まで
・保護室におけるケアの目的
・保護室入室が適用される患者の状態像
・保護室内での抑制
・保護室に入室している患者の回復過程-自我状態を表す指標
・保護室入室患者へのケアの実際
坂江千寿子(茨城キリスト教大学看護学部看護学科学科主任)
特別記事
暴力のリスクを減らすために臨床で精神科看護師ができること
・医療機関における暴力への対処と予防策
・精神科病院における暴力防止対策は有効か
・暴力に対処する英国医療機関の経験
・真に効果的な対処とは
・精神科病棟のどこに・いつ・どのような対立状況と暴力が発生しているのか
・暴力への対処や予防は介入実践の基本原則で十分か
・事例検討を通じた精神科看護経験の蓄積へ
・おわりに
岡田 実(弘前学院大学看護学部看護学科准教授)
煤賀隆宏(北海道公立大学法人札幌医科大学付属病院主任看護師 精神看護専門看護師)
3章 地域を拠点としたケア技術
①外来でのケア-成長に付き添っていく証人として
・継続的な看護面接を行った青年期の2事例の経過
・発病によって居場所を失った戸惑い
・健常者の世界とつながりつづけるための苦労
・新たな自己の模索を助けるナラティブケア
・病者の世界と折りあうことの葛藤とそのケア
・地域社会の生きづらさと居場所づくりのケア
・地域生活移行後に自然回復を待つ困難性と看護師の役割
八木こずえ(医療法人五稜会病院 精神看護専門看護師)
②精神科デイケア-医療的かかわりと自立を支えるかかわり
・事例から-20歳代前半の女性Aさん
・デイケアへの動機づけから終了までの段階
村本好孝(株式会社ここから代表取締役 精神科認定看護師)
③精神科訪問看護-地域ケアにおける回復過程へのアセスメントの重要性
・「訪問看護」の組織づくり
・訪問看護の実際
・おわりに
那須典政(長野県看護大学健康センター センター長)
4章 包括的ケアとしてのACTの可能性
【4章 統括編集】 高木俊介(ACT-Kたかぎクリニック 院長)
①ACTの可能性-基礎理論
・日本のACTの状況
・「自分らしい生活を実現すること」に向けたACTのアプローチ
・「生活」のしづらさとは,その人の日常生活の場で生じる
・多職種(超職種)チーム・アプローチの実際
・急性期状態にある対象者へのACTの対応
梁田英麿(東北福祉大学せんだんホスピタル S-ACT チームリーダー)
事例① 医療と人間不信を乗り越えて急性期を地域で支える
・「入院したい」にどう応えるか
・ここから出よう
・「お金のかからない世界に住みたい……」
・支援の量から質への転換
・向きあい添いつづける-保護膜としてのACTチーム
・必要な時に必要な場所に
岡田 愛(竹村診療所/ACT-Kたかぎクリニック 臨床心理士)
近田真美子(東北福祉大学健康科学部保健看護学科講師)
福山敦子(ACT-K訪問看護ステーション「ねこのて」 看護師)
梁田英麿(東北福祉大学せんだんホスピタル S-ACT チームリーダー)
吉野賀寿美(医療法人五稜会病院看護主任)
事例② 母子分離をはかり単身生活につなげる支援
・訪問拒否,多飲水,暴力
・がんばっているのにちっともほめてくれない
・やってみなければわからない
・自立するためにがんばっているのでお母さんも見守って
・あきらめずにやってみたい
岡田 愛(竹村診療所/ACT-Kたかぎクリニック 臨床心理士)
近田真美子(東北福祉大学健康科学部保健看護学科講師)
福山敦子(ACT-K訪問看護ステーション「ねこのて」 看護師)
梁田英麿(東北福祉大学せんだんホスピタル S-ACT チームリーダー)
吉野賀寿美(医療法人五稜会病院看護主任)
事例③ 就労のプロセスを通じて自己実現を支える実践
・生活を送っている場所や時間にともにいること
・「こんなはずじゃなかった」
・未来について考えていく存在
・就労支援専門員との出会い
・アルバイトが始まる
・汗をかきながら歯を食いしばって黙々と
・就職先を見つけた
・脆弱な部分にあえて触れないようにする技
岡田 愛(竹村診療所/ACT-Kたかぎクリニック 臨床心理士)
近田真美子(東北福祉大学健康科学部保健看護学科講師)
福山敦子(ACT-K訪問看護ステーション「ねこのて」 看護師)
梁田英麿(東北福祉大学せんだんホスピタル S-ACT チームリーダー)
吉野賀寿美(医療法人五稜会病院看護主任)