◆内容紹介
大切なのは「やりかた」の前に「考え方」である。眼前の現象を多角的・連続的なものととらえ,あらゆるケアの基盤となるトラウマインフォームドケア(TIC)を標準装備する。本書の目的は閉塞感に満ちた「指示的・命令的・管理的」な精神科医療・看護からの脱却である(本書 帯文より)。
◆主な内容
第一部 地域でのNPO活動から見えてきた精神科医療の課題
1 「精神科医療を変える」と青二才は言った
2 補遺 2013年の記述をいま振り返って
第二部 連続体(スペクトラム)としての現象を俯瞰的にとらえる視点
1 臨床で起こる現象はスペクトラム(連続体)である
2 精神科薬物療法におけるミスケアを分析的に読み解く
3 精神科医療場面における睡眠と薬物療法
4 看護師と医師の協働のために
5 精度の高いアセスメントを可能にする連携と共有
第三部 トラウマインフォームドケアの実践
1 トラウマインフォームドケアは組織を変える
2 「目的の転移」とトラウマインフォームドケアの実践
3 ケアの拒否をトラウマインフォームドケアで解決する
4 ひきこもり支援におけるトラウマインフォームドケア
5 スタッフに対するトラウマインフォームドケアの方法