◆内容紹介
本書の目的は,学術研究から見出された児童・思春期精神科看護における熟練看護師の実践を体系的かつわかりやすく示すことによって,看護師の実践能力の向上に資することである。
◆目次
第1部 本質的な問題に取り組むための3つのプロセス
1 問題行動に対処する
2 言動の奥にある本質的な問題を把握する
3 言動の奥にある本質的な問題に踏み込む
第2部 治療的な信頼関係構築の4つのプロセス
1 特定の子どものアタッチメント対象となる
2 特定の子どもとアタッチメントを形成する
3 アタッチメント対象を拡大させる
4 アタッチメント対象になる準備をする
第3部 ほかの専門分野と協働する
多職種で連携する
大人の病棟で子どもを看護する
[事例] 思春期の看護の醍醐味―子どもの力を探索する
遠山 梓(東京都立小児総合医療センター 精神看護専門看護師)
[事例] チームで支えあい,患児とともに成長する組織へ
鈴木千穂(長野県立こころの医療センター駒ヶ根 看護師)
[コラム] 病棟師長としての経験から―子どもにとっても看護師にとっても安全な場を
倉田みゆき(三重県立子ども心身発達医療センター 看護部長)
[事例] 児童への看護―「問題行動」のとらえ方とその対応から
大橋冴理(訪問看護ステーションアユース 精神看護専門看護師)
[コラム] 精神科医の視点から―長期にわたって子どもの成長を見守る視点を
田中 究(兵庫県立ひょうごこころの医療センター 院長)
[事例] 外来相談支援のなかでの患者・家族支援
岡部英子(地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪精神医療センター 副看護師長/精神看護専門看護師)
[コラム] 保育士の立場から―遊びを通じた子どものこころの支援
[事例] 「対話」の場を創造していく―児童・思春期を対象として訪問看護経験から
[コラム] 作業療法士の観点から―2つの「みるめ」の相乗効果として
生駒英樹(三重県立子ども心身発達医療センター 作業療法士)