◆内容紹介
「どうして私の言葉は誤解されるのだろう……?」「どうしてあの人は肝心なことを言わないのだろう……?」。医療現場はただでさえ忙しいのに,患者さんと,上司と,後輩と,同僚と,コミュニケーションがスムーズにいかず,やきもきすることはありませんか? 本書では,医療現場で働くみなさまが,より円滑にコミュニケーションをはかるためのヒントを紹介します。よりよい医療コミュニケーションという“目的地”をめざして,この“ガイドブック”を片手に,一緒に旅に出かけましょう。
◆主な内容
第1部 医療現場で「尋ねる」
◆第1章 開かれた質問「何か変わったことはありましたか?」
・「開かれた質問」の利点と適切な使い方
・「開かれた質問」の欠点と注意点
・ここまでの内容を掘り下げてみよう
◆第2章 閉じられた質問「食欲は普通ですか?」
・「閉じられた質問」の利点と適切な使い方
・「閉じられた質問」の欠点と注意点
・ここまでの内容を掘り下げてみよう
◆第3章 形だけの質問「なぜ待っていただけなかったのですか?」分制限を守れない
・「形だけの質問」の使われ方
・「形だけの質問」の欠点と注意点
・ここまでの内容を掘り下げてみよう
第2部 医療現場で「返す」
◆第4章 単純反復「絶食ですね」
・「単純反復」の利点と適切な使い方
・「単純反復」の欠点と注意点
・ここまでの内容を掘り下げてみよう
◆第5章 言い換え「昨日のことですか?」
・「言い換え」の利点と適切な使い方
・「言い換え」の欠点と注意点
・ここまでの内容を掘り下げてみよう
◆第6章 オウム返し「来週,検査は困るのですね……」
・「オウム返し」の利点と適切な使い方
・「オウム返し」の欠点と注意点
・ここまでの内容を掘り下げてみよう
第3部 医療現場で「伝える」
◆第7章 数字を伴う「可能性」の伝え方 「10人に1人は副作用が……」
・紙に書く
・確率より頻度として伝える
・単純化しすぎない
・「変換表」をつくる
・要注意リストをつくる
◆第8章 「気持ちを受け止めた」ことの伝え方 「それは大変ですね」
・「大変ですね」は両刃の剣
・「同じ経験があります」と言われても……
・「そう言われる方は多い」から文句を言うな?
・「私のほうが大変」というワンアップ
・ここまでの内容を掘り下げてみよう
◆第9章 「伝え方」とその確認 「いまから3点説明します」
・前置きをする
・全体像を伝えてから細部の説明に移る
・「ゴール」を示す
・「ある・ない・違う」ことすべてを伝える
・非言語・側言語に注意を払う
・「一方通行の指示」を相手の背後から行わない
第4部 医療現場で「諭す」
◆第10章 極端のトゲ「全然成長がない」
・「極端のトゲ」の特性
・極端な過小・過大評価を伴う表現をする
・相手が違和感を抱く
・「極端のトゲ」を抜く
・ここまでの内容を掘り下げてみよう
◆第11章 非難のトゲ「意味不明の質問をする」
・「非難のトゲ」の特性
・相手を「望ましくない言動・状況」の主体にする
・「非難のトゲ」を抜く
・ここまでの内容を掘り下げてみよう
◆第12章 決めつけのトゲ「キミは無責任」
・「決めつけのトゲ」の特性
・(解釈に幅のある)名詞や形容詞を使う
・何を注意しているのかが伝わらない
・「決めつけのトゲ」を抜く
・ここまでの内容を掘り下げてみよう